11th 『骸~MUKURO~』(第43回水戸市芸術祭 演劇フェスティバル参加作品)
日時:2010年8月28日(土) 開場/17:30 開演/18:00
会場:水戸芸術館ACM劇場
作/三池 順太 作詞/織笠 裕美 演出/キミトジャグジー
○出演○
謎の浪人「護右衛門」/石川毅 奉行所役人「班目」/目原瞬 団子屋「阿佐比」/首藤大亮 団子屋「椿」/織笠裕美
奉行所新人「爽一郎」/ホラグチタダヒロ 裏町長屋「晴」/西堀晴香 最高位忍者「千歳屋」/海老澤寛子
飛影忍者「猿丸」/山口里美 風車忍者「根岸」/今井智健 人斬り「以蔵」/鈴木貴幸 AND SPECIAL...
○スタッフ○
製作:佐川智伯 音響:青木美都子 照明:高須紀子 衣裳:奥村達也 宣伝美術:秋山雄太
宣材写真・記録写真撮影:office Photo Style 記録映像撮影:小松正明(MARS) 企画・制作:KIMITOJACUZZI production 他
ーSTORYー
「閻魔様に頼まれた、あんたを地獄に送ってくれと…」
花の大江戸、八百八町。
そこに響き渡るのは、闇の仕事人「ムクロ」の噂。
金さえ払えばどんな恨みも晴らしてくれる、弱き者の代弁者であり、呪い・神罰の代行人。
その華麗な仕事振りに町人達は沸きあがり、奉行所は頭を抱える日々が続いていた。
物語の舞台となるのは、小さな町の、しがない団子屋。
そこは、若き職人"阿佐比"が作る団子の味と、看板娘"椿"の明るい声に惹かれて、客足が常に途切れる事のない、巷では人気の団子屋だった。
そんな団子屋の前に、極悪人面の浪人"石川護右衛門"が現れる。
凶悪な面構え、体中に刻み込まれた戦いの証。
見る人を震え上がらせるその風貌は、まさに「悪」の化身。
真っ先に「ムクロ」容疑がかかった護右衛門に詰め寄るのは、奉行所の役人達。
迷惑をかけまいと江戸を後にしようとする護右衛門を止めるのは、能天気な団子屋の姉弟の声。
そんな彼のもとに、一人の少女がやって来る。
裏町長屋に住まう、まだ幼さが残る少女"晴"。
彼女は涙ながらに護右衛門に告げる。
「晴れぬ恨みを晴らしてくれ」
謎多き浪人、護右衛門の正体は、闇の仕事人ムクロなのか。
ムクロの真の目的は何なのか。
花の大江戸、八百八町。
人々が踊り、歌い、騒ぐ町。
ムクロが打ち上げる鬼の所業。
今宵は、誰に天誅を下すのか…。
恋の闇より暗いのは、この人の世の、心の闇か。
キミトジャグジーが夏の夜に打ち上げる、百花繚乱大江戸歌劇。